今から約3000年も昔の「周礼」という周王朝時代の中国の書物には、当時すっぽんや亀専門の職業があったと記録されています。
その有効性を知っていた中国の人々は漢方薬の貴重な材料としてとても大事にしていたのでしょう。
また、薬膳においてうなぎは体と心の疲労にエネルギーを補給するのに役立つ貴重な食材として扱われています。
どちらも需要が高く、天然物がなかなか手に入らないので養殖物が流通の大半を占めている高級食材です。
うなぎの栄養成分は、DHA(ドコサヘキサエン酸)・EPA(エイコサペンタエン酸)などの不飽和脂肪酸とビタミンA・ビタミンB1・ビタミンB2・ビタミンEなどが含まれています。
その他にもカルシウムやビタミンDも含まれているのでこの食材だけで万能食品といえるでしょう。
うなぎを焼くとたくさんでてくるあぶらの正体が不飽和脂肪酸で、コレステロールを抑制する働きや痴呆の予防に効果があると言われています。
うな肝に特に多く含まれるビタミンAは、うなぎ1匹分で一日に必要な量のおよそ2倍をとることができるそうです。
ビタミンAは皮膚の潤いを保つ働きをするカロテンの吸収を助け、ウィルスへの抵抗力をつけ、眼精疲労にも効果があります。
一方すっぽんは、タンパク質・脂肪酸・ミネラル・ビタミン、そしてコラーゲンやレシチンといった栄養素がバランスよく含まれています。
「生命の泉」とも言われるアミノ酸が特に豊富http://www.afriendlyshuttle.com/aminosann.htmlなので、効能効果は動脈硬化からアレルギーまでさまざまなものに有効だといわれています。
もちろんすっぽんにも不飽和脂肪酸がたっぷり含まれているので、コレステロールを抑制したり、血液をさらさらにしてくれる働きが期待できます。
どちらが優れているかなんて言えないほど、どちらも素晴らしい滋養強壮に効果のある食品と言えるでしょう。
夏場の疲労回復にはビタミン豊富なうなぎを、高タンパクで低カロリー、コラーゲンをたっぷり補給したいときにはスッポンを選んでいただけるといいかもしれません。
ただ、お子様や病気をして体調が優れない方には、すっぽんの方が刺激が少ないようです。
うなぎを召し上がった後に、興奮してイライラしてしまったり眠れなくなってしまった場合は少し控えた方がいいかもしれません。